有害物質規制クリアで健康面も安心

マットレスに潜む有害物質に気をつけましょう。

マットレスは基本的に毎日使うものです。しかし、外からマットレスの中を見ることはできません。それで、マットレスが有害物質規制の基準をクリアしていて、健康に有害でないかどうかを確かめるのはとても大切なことです。

例えば、シックハウス症候群の原因物質の1つと考えられている、「ホルムアルデヒド」の溶出量がきちんと規制されているでしょうか。この、ホルムアルデヒド(ホルマリン)とは、無色透明の刺激臭のある気体で、大気汚染防止法の自主規制対象の有害物質とされており、めまい、頭痛の原因ともなります。主に合成樹脂材に含まれていますが、他にも接着剤、繊維、染料、防腐材、ゴム製品など広い範囲で使用されているものです。

さらに、臭いの原因となる黄色ブドウ球菌の増殖を抑制する効果のある防菌防臭加工が施されているでしょうか。この防菌防臭についてですが、汗をかいた時などに出る臭いは、身につけている衣服や皮膚に生息している菌が増殖することによって生じます。菌はこの汗や汚れを栄養源にして増殖し、そのとき分解したものがいやな臭いの原因と考えられています。防臭防菌加工とは、この菌の増殖を抑制して、防臭効果をもたらす加工のことを指しています。

マットレスの環境基準が設定されています。

例えば、全日本ベッド工業会では、マットレスの環境基準を設定しています。この基準に適合するマットには、「衛生マットレス」のマークがつけられています。全日本ベッド工業会の環境基準についてですが、具体的には、ホルムアルデヒドの溶出量を定めています。厚生省令34号大人用下着基準に準じたものとなっています。

抗菌防臭については、静菌活性値は2.2以上としており、繊維製品新機能評価協議会の抗菌防臭加工基準に準じています。材料のフェルトは、未利用繊維を使用し、ウレタンフォームの発泡剤にオゾン層破壊物質等を含まないなどの厳しい基準になっています。ここでの、未利用繊維とは、紡績時に発生する短繊維や衣料等の製造時に発生する裁断屑、廃品となった製品等を綿状に分解して再生利用したものとなっています。

マットレスの環境基準をクリアしていれば健康面でも安心です!

こうしたきちんとしたマットレスの環境基準をクリアしていれば、有害物質規制もされていますので、健康面でも安心です。マットレスを購入する際には、有害物質規制がきちんとなされているかどうか、確認するようにしてみましょう。