一晩で寝返りはどれ位するのでしょうか?
睡眠中の寝返りは熟睡、快眠と関係のある大切な動きです。個人差はあるものの、人は一晩のうちに20回から30回、多いとそれ以上の寝返りを打つことがあります。この寝返りという動きには何か意味があるのでしょうか。確かに意味があります。
寝返りをすることには何か意味があるのでしょうか?
まず、寝返りをとらないと身体に様々な不具合が生じてしまうおそれがあります。寝返りができないと血液の循環が妨げられてしまいます。過度に寝返りをしない状態が続くと、体の同じ部分が圧迫されてしまいます。その部分で血液が循環しなくなり、時には圧迫された部分が壊死してしまって、いわゆる床ずれになってしまうことがあるのです。こうした事態になってしまったら大変です。そこで、こうした事態を防止するために、身体を動かすことが困難な方のために、角度や時間、速度などを細かく設定して、自動運転で寝返りを支援する寝具なども存在しています。
また、寝返りには、身体の歪みを整えるという機能もあります。そのため、過度に寝返りが少ないと、身体の歪みを整えることが十分できませんので、歪みによる身体の不具合生じ、熟睡が妨げられてしまうのです。さらに、寝返りができないと、睡眠中、同じ部分にたくさん汗をかくことになります。そして、同じ部分に汗をおおくかけば、当然その箇所が不快になります。不快な感じがすれば、せっかくの熟睡が妨げられてしまうことでしょう。
他にも、寝返りには、睡眠の深度を切り替えるスイッチのような役割があると考えられています。睡眠の深度については、体も脳も休息しているノンレム睡眠において4つの段階に分かれると言われています。第1段階と第2段階は浅い眠りの段階です。そして、第3段階と第4段階は深い眠りの段階です。そして、寝返りは例えば、第2段階から第3段階へ移る時などに必要となると考えられているのです。
寝返りの回数が多すぎると熟睡できていない可能性があります!
こうした事柄を考えると、ある程度寝返りを確保することは必要であることがわかります。しかしながら留意しておきたい点として、寝返りの回数が多すぎると、熟睡ができていない場合があります。寝返りをうつたびに目がさめてしまう場合も、寝返りに問題がある可能性があります。そこで、適性な寝返りの回数になるよう、マットレスなどの寝具を整えて行くこともできるでしょう。